日記というのは本来人に見せるものではない。樋口一葉も夏目漱石も面白い日記を書いたが、あれらは人に見せる前提で書いたから読み物として成立するのだ。
というようなことを森見登美彦氏は著書「太陽と乙女」で語っていた。
また、今日初めて知ったが、横尾忠則氏は連載用の日記と非公開の日記、2つを並行して長い年月書き続けているようだ。
ブログを始めてまだ数日しか経っていないが、書き方に悩んでいた。これまでメモアプリに密かに打ち込んでいたもののように、思ったこと等を文法もさほど気にせずざっくばらんに書いたものを投稿したいと考えていた。しかしいざブログを始めると、どうしたって人目を気にして、話題を取り繕ったり自由気ままな文体を避け分かりやすく書こうとしたりする。そのうちに、なかなか言葉が出てこなくなってしまう。
今日からは私も、先人たちにならい、公開するための日記をしたためここに投稿しようと思う。読み物としての文章を書こうと思う。それから、自分だけが読む日記もあわせて書いていこう。
午後4時頃から図書館へ行った。6時過ぎまで滞在した。6時台の図書館は、人も減り静かだった。帰りのバス停に立つ。すっかり暗かった。少し肌寒かった。冬が近づいてきたのかなと思った。
借りたうちの1冊の中で切手デザイナーの方が、始めから自信のある人はいない、道を見据えてしっかり頑張るのが大切、みたいなことを言っていた。頭に留めておく。